RSB について

ロックステディ ボクシング(RSB)は、2006年にアメリカインディアナポリスで設立された、パーキンソン病(PD)の方々の為のボクシングセラピープログラムです。ボクシングと言っても、実際に、相手との打ち合いはなく、ボクシングの動きを取り入れたシャドーボクシング、ミット打ちなど、体を大きく使うことを意識した運動を中心に行います。どのような方でも楽しく、かつ継続して取り組みやすい運動プログラムとなっています。

ROCK STEADY BOXINGはフィットネスでありますが、米国では、その効果が認められ医療リハビリ前段階の患者さんや、医療リハビリ後の継続運動として、YMCAや病院内でも取り入れられています。

現在、このプログラムは、米国では825か所、世界17か国で展開されており、世界のパーキンソン病の方に希望を与え続けています。

日本にも2018年度に初上陸。これを皮切りに、国内でもその活動は広がってきています。長野では、2021年度10月より始動!!!

*なぜパーキンソン病にボクシングなのか?
数多くのスポーツの中で、ボクシングは非常に多くの運動要素が入っています。特 に、パーキンソン病患者さんが苦手な「バランス」や、「前傾姿勢の改善」には良いと実感しています。グローブ(2つで約700グラム)を身に着けてパンチを繰り出す動作は、 バランスの立て直しや背中の広背筋をはじめ姿勢維持に関係する筋肉に楽しみながらアプローチできます。米国のROCK STEADY BOXINGでは、大学等のリサーチが入っています。 データでも様々な心身の改善が報告されています。

ボクシングといっても打ち合いはありません。さらに、普通のボクシングの動きとは少し 異なります。しかし、コーチのミットへの打ち込みがあり、これがパーキンソン病の方に はとても有効です。パーキンソン病の「視覚的なキューに非常によく反応する」特徴を 利用することになり、どなたもミットによく反応します。 車いすに座っている方でもミットめがけて繰り返しパンチします。 参加メンバーは、パンチする事で「非常にストレス発散」になりプログラムのある日はよ く眠れると話しています。

ボクシングは短い時間で一気に心拍数を上げることが出来ます。 心拍数を上げる有酸素高負荷運動には脳内に脳由来神経栄養因子であるBDNFが 生成されることが知られています。加えて楽しいと感じるとドーパミンも出ていると考えられます。

運動は大切だと分かっていても、単一的で、ストレオタイプ的な体操や運動では、なかなか継続できないでいる方、または感じている方は、是非、楽しく、エキサイティングな運動を体験してみてください!

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